資格取得の参考書を電子書籍で購入するメリットとデメリット

今年は資格取得をしようと考え、参考書を探し始めた。

私は情報処理技術者試験プロジェクトマネージャ試験というものを受験するのだが、ネット上では翔泳社から出版されている参考書が著者の三好氏の名前から「みよちゃん本」と呼ばれ、評判が良いのでこの参考書を購入することにした。
しかしこの手の参考書は非常に値段が高く、少しでも出費を少なくするためにブックオフで中古を探してみたが見つからない。

それでも何か安く購入する方法はないかとたどり着いたのが電子書籍である。
購入したのはAmazonのKindleストアだ。

紙の本の場合3,110円なのに対し、Kindleの場合は1,728円で1,382円もお得だった。
(購入したのが1/4日なのだが後日同じ参考書を確認してみたところ1/11現在で2,304円になっている。自分が購入したときはセール中だったのかどうかわからないが時期によって値段が違う可能性がある。)

参考書の電子書籍を利用してみた感想を以下に記す。

電子書籍のメリット

・色々な端末で読むことができる
・必要なページを開きっぱなしにできる
・値段が安い(本によっては)

一番のメリットは色々な端末で読むことができる点だと考える。
私は基本的にはiPadで読んでおり、タブレット端末での読み易さは申し分なく非常におすすめだ。
スマートフォンでも読むことができるので荷物にならずに持ち運びが可能で通勤時や昼休み等の空き時間を大いに有効活用できるのではないかと考える。
しかし、スマートフォンのみでの利用を考えている場合はおすすめできない。
私はiPhone5で読んでいるが拡大なしでは文字が小さくて読みにくいため、常時利用には向かず、やはり通勤時等の限定した環境下での使用をおすすめする。
また、PCのKindle Cloud Readerも試してみたがPCのディスプレイは横が長く縦が短いという特性上、ページを大きく表示できないため読みづらい。私の個人的感想だがやはりおすすめはタブレットユーザだろう。
残念ながらKindle端末は所持していないため使用感はわからない。

二つ目に挙げた「必要なページを開きっぱなしにできる」というのは個人的に大きなメリットだ。
この手の参考書はページ数が多く紙の本の場合、本の厚さも相当なものだ。
このような分厚い本を開いたままノートに文字を書いたりしようとすると本のダメージを気にせずに力任せに開いてそのページを開いたまま固定されるように形を付けるか、何か重たいものを本の上部に置いて開いたままにするかどちらかだろう。
これは結構わずらわしい。
タブレット端末としては現在のページを表示しているだけで開きっぱなしにしているつもりはないだろうが私はこの地味な利点をおすすめする点として挙げたい。

前述のとおり安く購入できるというのも大きなメリットだ。
しかし、この記事のために他の資格参考書も調べたところ、全ての書籍が紙の本よりも安くなるわけではないということがわかった。
紙の本の値段が変わらないものも多く存在し、情報処理技術者試験を例に挙げると同じ出版社の試験区分が違うだけの同一シリーズの参考書でも値段が安いものと同じ値段のものがあったのでこの点は注意が必要だ。

電子書籍のデメリット

・古本屋に売ったり人に譲ったりできない
・付箋を付けられない(Kindleの場合)

古本屋に売ることはできないが、この手の参考書は年度毎に出版されることが多く、受験後に売ってもそれほどの値段にはならないような気がするのでデメリットでもないかもしれない。
人への譲渡もそれほどニーズがないのではないかと考える。

紙の本の場合、付箋を貼ってあるページとあるページを行き来するような使用ケースが多くあったと記憶している。
Kindleの場合は本によって付箋(ブックマーク)を付けられないらしく、今回私が購入した参考書もブックマークできないものであったため行き来するためにはページ番号を記憶もしくは記録しておく必要がある。
これは非常に不便であり、電子書籍リーダによっては付箋を付けられるものも存在しているのかもしれないが、大きなデメリットだ。

私が利用してみた感想は以上である。
これらを参考に紙の本がいいのか電子書籍が良いかを選ぶ際の参考にしていただけたら幸いだ。

情報処理技術者試験については以下にリンクを用意した。
Kindleはクラウド上に購入する形となるので読みたい端末で購入する必要はない、以下のリンクをクリックして購入すれば各端末にダウンロード可能である。
ぜひ試してみて欲しい。

基本情報技術者

応用情報技術者

プロジェクトマネージャ